2007年5月27日日曜日

「震災対策技術展」 in大阪

5月23日に大阪で開かれた震災対策技術展というものに行ってきました。僕のこれからやるであろう研究はというと地震や津波などで大規模災害が発生した場合に直ちにその状況を把握できるようなシステムを作るというものである。どこで何が起きているのかが正確にわかっていないとどうやって上の人は指示を出せばいいのかわからないのでそれを補助してやろうっていうものである。どうやればそういったシステムがつくれるのだろうか?という疑問に対する何らかのヒントをこの震災対策技術展で掴もうということで行ってきたのだが、どうやらGISシステムというのを使った製品が僕のやるであろう研究と近いだろう、っという所までは得られた。GISシステムというのは位置や空間に関する情報をもったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示できる高度な分析や迅速な判断を可能にする技術である。1995年1月の阪神・淡路大震災において、GISを用いた瓦礫(がれき)撤去業務支援活動等の実践により、災害緊急時の情報処理・共有化の手段として、また非常時と平常時の連続性を高めるための情報手段として、GISの有効性について社会的関心が高まった。さてGISとグーグルマップとの関係が良くわからないのだが、グーグルマップはGISのデータが利用されているって事なのかな?この辺はうやむやだが取りあえずグーグルマップはAPIも公開されているので何らかの形で使えるかもしれない。

災害時のボランティア活動

GISを利用したボランティア活動としてGIS防災情報ボランティアというものが存在する、災害(地震、津波、降雪による被害)などに対してボランティアの人々が通行止め情報や災害現場の詳細を書き込んでいくという方式である。能登半島の地震においては・内閣府 ・国土交通省北陸地方整備局 ・輪島市 ・穴水町 ・能登町 ・七尾市からの情報を基にして地図情報を書き込んでいっているのだが、災害が発生してから地図情報への書き込みを開始するまでに丸一日かかっている。さらに情報源についてもやや乏しい感じがあり、ボランティアに参加した人も36人と非常に少ない。ここで問題になってくるのは
  • 情報源が限られている。少ない

この程度の情報源からすべての状況を把握することは困難である。

  • 情報源から送られてきている問題はすでに解決されているかもしれない。

例えば瓦礫のため通行止めという情報が送られてきたとしても、もう地図情報を書き込む頃には通れるようになっているかもしれない。つまり情報の即時性に乏しい。

これらの欠点をなくすようなシステムであればそれなりに役立ちそうである。うーむどうやってやろうか?

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