2008年7月27日日曜日

Web2.0とこれからの日本

初心者向けにWeb2.0の一部を解説、ネットに少しでも興味を持ってもらえれば程度の話
近年Web2.0という言葉がネットの世界でもてはやされている。これは定義は非常に曖昧なのだが2000年当初にはなかった新しいネット世界の動きである。キーワードとしてはロングテール、ブログ、ソーシャルブックマーク、Youtube、SNS、集合知、クラウドソーシングなどが上げられる。ユーザによって書き込まれる、あるいはユーザの商品の購買履歴等、アクセスログ等の大量のデータとそれから有用な情報を抽出しようという手法などが合わさって新しい動きが起きているのである。グーグルはアドセンスという手法によってロングテールを実現した。アドセンスのロングテールというのは今までとても広告が出せなかったような企業にも広告を出すチャンスを与え、塵も積もれば山となる方式で利益を得ようとする事である。アマゾンでも売り上げの3分の1は書店ではほとんど置かれるような事がない本から得ており(数字は目安)、本の売り上げ順位のテールの部分から大きな利潤を得ている。またアマゾンは「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というワードに代表される協調フィルタリングという手法により綿密にユーザが買いそうな本を推薦してくれる。

 このような動きが出てきているのが日本のYahoo!や楽天はどうか?これらの会社でWeb2.0の戦略を見つけるのは難しい。これは日本のベンチャーがほとんど技術的バックグラウンドがないままに巨大に育ったためと思われる。

 しかし最近では大量のデータベースから有意な情報を探し出すデータマイニング、テキストマイニング、ユーザの行動を予測し、適した広告を配信するための行動ターゲティング、協調フィルタリング等様々な取り組みが行われ始めている。その際たる例としてNTT Docomoのマイライフアシストプロジェクトがある。これは個人のおさいふケータイでの購買履歴やメール文書、GPS情報など様々なものからユーザの行動・嗜好を予測して、その時々に適した広告を配信するのである。これからネットの世界はリアル世界と融合し加速していくだろう。


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